4コマ漫画(不動産会社編)22話:ブラック化
【21話】の続き。求人を出したけど誰も採用をすることなく終わったので求人を出した分、赤字になってしまった。
物件の問い合わせは来るけど契約に至らないことが多く、売り上げが伸びない日が続いていた。
社長が毎日のようにイライラして空気は悪くなる。
そんな中、社長からとんでもない発言が・・・
サービス残業は強制しないと言いつつ会社の為に残業をする人を評価する。
残業をしないといけないほど仕事が多いのかと言われると、うちの場合は仕事の終わりが無い状態だった。
入稿する物件は自社サイトであれば制限がほとんどないのでレインズに載っている物件で掲載許可が下りたものは全て載せることが可能。
エリアを広げればいくらでも物件が出てくるので数百や数千の物件を載せることができる。
いくつまで載せると制限がないので、やろうと思えばいくらでも仕事があった。
社長は大手の不動産サイトを参考にしているので、数百件の物件がホームページに充実しているのを理想としていた。
充実した大手並みの物件数を自分の会社でもやろうとしていた。
店がオープンして結構経つけど、定時で上がれた回数3回。帰宅時間が日付をまたいでたのが4回。
私は事務なのでお休みは貰えてるけど営業は休みなしです。自分の時間を大事にしたなら不動産業界はオススメしません😑
— 式条梨々子 (@ririkoshikijyou) September 22, 2020
残業いっぱいする=頑張っている と評価になるのは悪しき風習だと思う。
今でもそういう会社は多い、うちの社長もこの考えだった。
捨て看板
新築物件の現地を預かった時に社長から捨て看板を貼るように頼まれた。
現地で通行人に内見をさせたり、現地に広告を設置したりできるので契約に繋がりやすい。
捨て看板は電柱などに無許可で設置する違法看板のことです。
うちではラミネート加工して野外用の協力両面テープでベッタリと貼ってました。
最初はクリーンな会社と言ってたのに・・・。
捨て看板の効果
・広告宣伝費がかからないので費用対効果が高い(違法)
新築を買う人はその地域に住んでる人の割合が高いので新築があるのを知ってもらえる。
・捨て看板を容認している売主だと物件の周りにいっぱい貼れば頑張っていると評価してくれる。
これも残業いっぱいする=頑張っていると同じで、違法なことをしても売ろうとしてくれている=頑張っていると同じ理論になってる。
不動産業者が捨て看板を辞めない理由は、それなりに効果があるからだろう。
やってる会社を片っ端から取り締まればいいのかと言われると、そうとも言えない。
貼ってある会社にしてしまうとライバルを蹴落とす為に使われてしまうから。
クリーンな会社A社を潰したいライバルB社がA社の名前で広告を貼り付けて通報することも出来てしまう。
なので、捨て看板は現行犯でしか取り締まりができない。
看板を設置する方も人が居ないのを見計らってやっているので、取り締まりが難しい。
防犯カメラには映っているかもしれないけど警察も全て調べて取り締まりをしないので野放しになっているのが現状。