言葉よりも影響力の強い数字マジック
本屋に平積みされている本の帯に○○万部突破の文字を見たことはありませんか?
人気なのが一目でわかるので良く使う宣伝文句の一つです。
ファッションにしても、ブームにしても、みんながやっているから・・・と周囲に流されてしまう人も少なくないです。本も同じで、みんなが読んでいるなら読んでみようかな・・・となってしまうわけです。
数字には言葉以上に強い影響力があるのです。
人を説得する時にも数字が使われる。
数字を加えた方がわかりやすく、その方が信用されやすいから。
しかし、本質を知らないままだと良いように踊らされますよ・・・。
食品でよく使われる数字
レモン○○個分のビタミンC
表記に使っているレモン1個のビタミン割合は20mgと「レモン果実1個当たりのビタミンC量」表示ガイドラインで定められてます。
このように本質を知らないと踊らされてしまうのです。
レタス○○個分の食物繊維!!
これも良く見るキャッチコピーですが、レタスの食物繊維は野菜の中でも少なく丸ごと1つでも3g程度です。
書籍の数字
最初の本の話題に戻ります。
100万部突破の本は凄いのかと言うと、凄いですよ。
本には発行部数(印刷した本の数)と実売部数(本が売れた数)があります。
大量に発行部数さえ増やせば、売れてなくても表記することが可能です。
(本の後ろに初版発行や、第3刷発行と書かれているけど、何冊刷ったまでは一般人にはわかりません)
数字が大きいとイメージもよくなります。
なので本選びは人気かどうかではなく、自分が読みたい内容かどうかで判断!
ネット上の数字
○○万PV達成!!っていうのをネットで見たことがありませんか?
ウェブページやブログで良く使われる用語で、PVとはページプレビュー数のことで、どれだけページが見られたかの目安値です。
PV数が多いからといって多くの人が見ているとは限らないわけです。
この数値も水増しが可能です。
販売店が良く使う数字
私はスーパーで10年働いていました。
値段を設定することも多かったけど、下一桁が8になる商品がほとんどでした。
税込み100円!
支払額よりも桁数が少ないパッと見の印象で判断されてることになる
お肉などのg売り商品もPOPには100g 98円!とgの文字を小さく書き、値段を大きく見せて、パッと見やすいような印象を与えるように表記していた。
中途半端な数字なのに、限界まで値下げした数値のように見えるので安くなっていると感じてしまいます。
メディアが良く使う数字
『国民一人当たりの借金』もよく使われているワード。
増税も仕方がないかー・・・
年収の数字
メディアがよく使う国民の平均年収のデータ。
平均年収と自分の年収を比べて落ち込んでいる人も居るのではないでしょうか・・・。
平均値は全ての、数値の中央だけど桁外れな数値が混ざるだけで激しく変動します。
中央値は小さい順に、並べたときに中央に位置する値。
年収は平均でよく出されるけど、中央値を使ったほうが現実味のある数字が出ます。
中央値の弱点は、全てのデータを考慮することができません。
うちのブログでは年収を手取り100万と手取りで表記しています。
手取りの方が少なく見えるからだよ
人によっては年商とか、別の表現で多く見せている人も居ます。
貯金額の数字
メディアがよく報道する老後に必要な資金は○○万円!!
けっこうな額が提示されることが多いけど、数字だけでは参考になりません。
結婚しているのか?持ち家か賃貸か?食事や趣味に使うお金も人それぞれ。
分割払いの数字
高額の商品を売る時に1日あたり○○円とあえて1日あたりにして小さく表記するケースもあります。
少なく見えるけど、1年で考えると約12000円です。
毎日ペットボトルの飲み物を我慢するだけ!(150円)
1年で考えると約55000円
印象操作の数字テクニック
「プロジェクトはほぼ失敗しません」
「プロジェクト失敗の可能性は10%以下です」
「プロジェクトは高確率で成功します」
「プロジェクトは9割以上の確率で成功します」
業績が○倍になった!、売り上げ○○%アップ!○○人の部下をまとめてました!
最後に
数字は嘘をつかないと言われている。それ故に数字には説得力がある。
メディアが公開した数字情報をそのまま鵜呑みにしている人も多い。
本質を見極めて、フレーミング効果に惑わされてはいけない!
人間は数字が大好き