知っておきたいネット著作権の基礎!
ネット上での著作権が厳しくなっていく時代。
利用者が増えれば増えるほどルールも厳しくなっていきます。
今までが自由すぎただけです。
ここで、何が良くて何がダメなのか、基礎をおさらいしてみましょう~。
まず最初に、私は知的財産管理技能士と言う資格保有者で著作権の勉強をした人間と言う事を書いておきます。
この記事では、Cマークが何か、著作権とは?二次創作のルールって?
ツイートを勝手に使っていいの?フリー素材って何してもいいの?
などなど、ネット上の気になるあれやこれやを簡単に書いてます!
(C)マークって何?
このブログの一番したにもある©
ブログに限らずこのマークは日常生活でも、いたるところにあります。
これはコピーライトマーク(copyright mark)と呼ばれていて、著作権表示を意味しています。
著作権
この記事に使われているイラストは私が描いたものなので、私が著作権者(作った人)であり、著作権が発生しています。
このイラストも著作権で保護されています。
プロ、アマは問わず著作権は発生して適当に描いたイラストでも権利は同じです。
ネットにあるほとんどのコンテンツは著作権でまもられているんですよ
著作権が発生したコンテンツを著作権者の許可無く無断で利用すれば、著作権侵害となります。
著作権侵害は基本的に親告罪(訴えなければ罪を問えない)です。
(海賊版などは著作権の非親告罪化しています)
※2016年以降著作権ルールが厳しくなってます。
ネットで無断転載コンテンツの削除申請も出せるけど
個人情報を入力したりしないといけないので労力がかかります
なんで被害者が苦労しないといけないのでしょうか・・・・
ネット上に好きなイラストがあっても、無断で使用してはいけません
著作権者に迷惑をかけるだけでなく、訴えられる可能性もありますよ!
※イラストを例に出しましたが、写真などの画像コンテンツ全般に言えます。
引用のルール
著作権の発生しているコンテンツでも例外があって、権利者に無許可で利用する方法もあります。
それが『引用』です!
当然、引用にもルールがあります。
2,国若しくは地方公共団体の機関、独立行政法人又は地方独立行政法人が一般に周知させることを目的として作成し、その著作の名義の下に公表する広報資料、調査統計資料、報告書その他これらに類する著作物は、説明の材料として新聞紙、雑誌その他の刊行物に転載することができる。ただし、これを禁止する旨の表示がある場合は、この限りでない。
2、引用を行う「必然性」があること。
3、「正当な範囲内」で引用をすること。
4、引用元を明示し「引用部分」が明確になっていること。
5、「改変や省略」など手を加えてはいけない。
6、引用を禁止しているものに引用ルールは適応外。
この記事で言えば、著作権関係の記事をどこかから引用することは可能だけど
まったく関係ないニュースの記事とかを引用は出来ないって事です
引用元を記載すれば大丈夫だと思ってる人が多いけど、アウトですよ!
ツイッターの引用
ツイッターの埋め込み機能で引用を行う事が出来ます。
途中経過😉
時間も遅いので続きは明日! pic.twitter.com/dEpdqGZzeH— 式条梨々子@底辺漫画ブロガー (@ririkoshikijyou) 2019年4月8日
これは自分のツイートですが、他人のツイートを勝手に使っていいのか?
気になるのはそこですよね!
他人のツイートを引用しても問題はありません!
なので、ツイッターを始めた時点でツイートする内容は、他人に使われる可能性があることを理解しておかなくてはなりません。
(映画やアニメのワンシーンや漫画のコマなどを勝手に使ってるツイートは著作権侵害です)
著作権侵害コンテンツと知らないで引用などをしてしまった場合は罪にならない時がある。
この辺は民法の善意や悪意の話になってくるので難しいのですが、知らないでやってしまった場合などは罰せられない場合がある。
埋め込み引用であれば削除してしまえば消す事ができます
もしくは鍵をかけて、見えなくするしかありません
またテキストや画像をコピーして利用やスクリーンショット(画面を撮影)して、利用する場合はツイッターの利用規約の範囲を超えるため、著作権侵害とされる場合があります。
ツイートした側が自分の意思で消せなくなりますからね・・・・
二次創作って?
著作物の原作者以外の者が、原作を元に作成した創作物です。
うちの記事で言えばコレです。
ファンイラスト系はほとんどが二次創作物です。
二次的著作物にも著作権が発生します。
さて・・・・勝手に二次創作をしていいのか? 気になるのはそこですよね。
無断で行う二次創作は、著作権法上は違法です!!
(公式がガイドラインを出していてルール内で行うものは合法)
著作権侵害は親告罪、著作権元が何も言わなければ罪になりません。
罪にはならないけど違法は違法なので色で表現するとグレー。
無許可の二次創作、ほとんどは黙認されています。
二次創作を禁止されているものや、著作者が望んでない事はやってはいけません
二次創作は著作権者から削除要請があったときは従わなくてはいけません。
不安な人は二次創作の許可があらかじめ出ているコンテンツを利用しましょう。
オマージュ
リスペクトする作品に似せた作品を作ること。
自分でアレンジを加えているので二次創作に近いけど別作品とみなされる場合もある。
逆転裁判の法廷シーン風イラスト
何故なら自分の好きな作品を他の人が知っていてくれて嬉しいから
二次創作イラストの無断転載
許可を得ないでやった二次創作物。
著作権法上は違法だけど、二次創作者の著作権は発生しています。
(著作権元が黙認していればアウトではない、グレーな状態です)
これらのイラストが関係ない人に無断で使用された場合は?
だから勝手に使わせてもらうよ・・・・
勝手にやってるものだから好き放題していいわけではありません。
ではイラスト以外はどうでしょうか・・・・
動画の著作権
テレビで放送された番組をそのままアップしているのはアウトですよね。
有名動画サイトでも左右を反転させたり、画面を小さくして、未だにアップロードされてるけど全て著作権侵害です。
では、音楽などのカラオケ動画などはどうでしょうか・・・・?
音楽には著作権とは別に著作隣接権も発生します。
音楽は創作者でなくても、著作物の伝達に他者が関わってるケースが多いです。(レコード製作者、放送事業者)歌詞、演奏音源、全てに著作権は発生しています。
個人や家庭内で利用する場合には、私的使用のための複製や録音が認められていますが、動画配信となると私的利用の範囲を超えてしまうのでNGになります。
なので、許可を得ずに使用しているものや、ガイドラインのルールを超えているものは、著作権侵害で削除される可能性があります。
配信動画サイトによって変わるから判断が難しい所です
カラオケで歌うだけと、カラオケ動画を出すは別物と考えておいてください
ゲームの動画投稿のルールは?
ゲームの動画なども今は流行ってますよね。これにもルールがあります。
開発会社が許可をしているものは可!禁止しているものは不可!
なにも書かれてないものは・・・・黙認しているだけです!!
著作権的に言えば、許可をしていないのでアウトと言う事になる。
宣伝になるから良いのではないかと言うと・・・・ゲームによるからなんともいえない。
アクション系のゲーム(マリオ、モンハン)はプレイ動画を見ればゲームの魅力が伝わり、遊んでみたくなる人が多いと思う。
しかし、シナリオ重視のノベル系や推理ゲームだとどうだろう。
シナリオ結末がわかってしまったゲーム。犯人がわかってる推理ゲーム。
もう知ってるしいいや・・・・と考える人が出てくるのではないでしょうか。
第三者が決めることではないです
許可を得ずにやっているので、削除などをされる場合があります
非常にグレーな部分です
チートプレイ(セーブデータ改ざん)などを行っているものはほぼアウトです。
通常プレイの範囲を超えているので削除される可能性が高いです!
ゲームデータの書き換えをおこなっているロムハックは完全に黒。
削除される可能性が高く、有名な人であれば炎上する可能性もあります。(知名度の高い人がやると真似してやる人が増えて、悪影響を与えやすいため)
最近はプレイ動画の許可を制作会社が出している場所もあります。
※任天堂は公式でガイドラインを公開しています。
ゲームタイトルによって、ガイドラインの範囲内の投稿であれば可など
細かくルールが決められているので、その範囲無いで楽しみましょう!
(スクショなどもガイドラインのルールで定めているメーカーがあります)
オリジナルコンテンツとして評価も高く最強かもしれないね
自分で撮影したもので、ガイドラインの範囲で使用していると記載しています。
フリー素材の利用
フリー素材とはFree(無料)の素材と言う意味ですが、著作権で保護されています。
素材には著作権者の定めたルールがあります。
改変禁止の素材から加工自由な素材、個人であれば、フリー。企業は有料、個人であっても商用利用禁止など・・・・公開している場所によってルールが異なります。
なお、このブログのように企業広告を貼って収益を得ていると商用利用と見なされます。(儲かってる儲かってないは問わない)
近年、トラブルが増えている問題です。
利用前にしっかり規約を確認をしましょう
また、海外サイトでは著作権で保護されたものをフリーとして、ばら撒いている悪質なサイトもあります。うちもやられました。
いろんな画像をダウンロードボタンと一緒に並べてるサイト
(他の著作権者の画像コンテンツはぼかし修正しております)
引用元を提示していたからまだマシだけど・・・・
人が時間をかけて作ったコンテンツ泥棒許せない
著作権で保護された素材を知らないで使ってしまうと、ネット上で叩かれたり著作権者から怒られる可能性はあります。よくわからない素材などは勝手に使わないほうがいいです。
最後に
ネットの進化が早すぎて法律などの、決まりが追いつけてない感じがします。
今は子供もスマホでネットを利用する時代です。利用人口もさらに増えます。
「知りませんでした~」では許されません
2,重い罪に当たるべき行為をしたのに、行為の時にその重い罪に当たることとなる事実を知らなかった者は、その重い罪によって処断することはできない。
3,法律を知らなかったとしても、そのことによって、罪を犯す意思がなかったとすることはできない。ただし、情状により、その刑を減軽することができる。
何でもありの時代は終わり、ルールが厳しくなるからこそ、最低限のルールは覚えておきたいですね。ルールを知ることは、自分自身を守ることにも繋がります。
で、ここまで記事を書いて気がついたことがある・・・・
グレーなことはしたくない、真面目な人だと思う!
無断転載するやつってこういう記事読まなくない?
意味無いじゃん!!!
何かを作るのは時間も労力もかかる。ズルをしている人が得をするのではなく、頑張っている人が報われる世の中になってほしいです!
日本の著作権法では、著作物が創作された時点で発生するので
マークの有無で保護などはしておりません。